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2010年5月 6日 (木)

鳩山由紀夫はいったい何を「学びに学んだ」のか。

鳩山総理は「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった」というのだが。一体何を「学びに学んだ」のだろう。

僕が今知っていることは簡単に言うと、

     海兵隊はいわば敵地に殴りこみをかける鉄砲玉で抑止力にはまったく無関係

     アメリカは海兵隊を海外移転することをすでに決めている

     これを歓迎するグアム、テニアンがすでに手を挙げている

     在日米軍は軍人、軍属、で約5万人近く日本に駐留しているし、わが国も毎年5兆円近く費やし総兵力約24万人の自衛隊を維持している。普天間の海兵隊を動かすだけで、この磐石にも見える安全保障体制の抑止力が崩壊するとはどうしても思えない

ということで、僕は「学べば学ぶほど」普天間移設は海外で良いと思うのだけど。

だからこそ、国会議員でもあり民主党の代表でもあり条約締結の権限者(憲法73条3項)でもある鳩山総理は「学びに学んだ」内容を、われら権力の主(あるじ)(主権者)であり「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」(日本国憲法前文)国民に説明する責任がある。総理が「学びに学んだ」という具体的に現存する、あるいは将来に発生しえる軍事的脅威とはなにか。それを抑止するために、どのように海兵隊が重要なのか、なぜ在日米軍を日本が抱える必要があるのか、毎年5兆円弱の自衛隊の維持が必要なのか、われら国民に詳細に説明する義務を負う。これが国民への説明責任だ。小沢氏の金の問題よりもよほど国民の安全と生存に関わる問題だ。マニュフェストに書いてある書いていないという問題ではない。日本国民の安全と生存に関わる、憲法に関わる問題なのだ。憲法の立憲主義の定義をわざわざマニュフェストに記載した民主党代表の義務なのだ。

また、国会議員は条約を締結することについて承認しなければならない。(憲法73条3項)従って「国権の最高機関」(憲法題第41条)である国会の議員、国民を代表する与党、野党の議員は、しっかり質問し、議論し、この疑問に応える答弁を引き出さなければならない。全力で、国権の最高機関として一段低い内閣総理大臣を見下ろしながら追及しなければならない。

それにしても僕のような一般人が知っていることを鳩山総理が知らないなどということがあるのだろうか。そこで、以下は鳩山総理の「学んだこと」を妄想してみる。

鳩山「普天間基地は国外移転、最低でも県外、って言っちまったからなあ。」

お取巻「いやはやお若い。そんな青臭い理想論を言っててどうするんですか。」

鳩山「だけど海兵隊はいわば敵地に殴りこみをかける鉄砲玉みたいなものだし、抑止力には関係ない。しかも在日米軍は軍人、軍属、で約5万人近く日本に駐留しているし、わが国も毎年5兆円近く費やし総兵力約24万人の自衛隊を維持している。普天間の海兵隊をちょこっと動かすだけで、この磐石にも見える安全保障体制の抑止力が崩壊するとはどうしても思えないんだがね。グアム、テニアンなど移転を歓迎する場所もあるのだし。」

お取巻「いえいえ総理は日米安保を誤解しています。海兵隊は確かに抑止力には関係ありません。むしろアメリカの軍事覇権をアジア、アフガン、中東で維持するための軍事力です。だからこそ、アメリカは自らの軍事戦略の展開や変更に日本ごときの影響力が及ぶのを断固として拒否するのです。もし日本が本気で影響力を発揮しようなどとすればアメリカはじゃあ日米安保は破棄だな、と脅す。これがまあ抑止力の崩壊です。」

鳩山「えっ、それじゃあ日本が普天間移設に口を出すだけで、アメリカの機嫌を損ない、日本の安全保障を危険にさらすというのか。確かに北朝鮮の核兵器やミサイル、中国の核兵器や強大な軍事力を考えると、アメリカの核の傘と巨大軍事力なくして対抗することはできないようにも思えるな。」

お取巻「いえいえ総理はまだわかっていませんねえ。北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んで何の得がありますか。深く経済的に結びついた中国がその関係を軍事的に破壊するなんてあり得ますか。北朝鮮や中国の脅威など国民を欺くための幻想に過ぎません。冷戦後日米安保などはすでに不要なんです。アメリカが考えるのはあくまでも自国の利益、幻の脅威のために日本を守ろうなんて鼻くそほども考えていません。アメリカが必要としているのは日米同盟なんですよ。アメリカの言いなりになる、軍事覇権戦略の兵站機能としての自衛隊であり莫大な費用の負担。これに文句を言うとアメリカは何をするかわかりませんよ。日本の安全保障の脅威、これはアメリカ自体なんです。日米同盟こそがアメリカに対する抑止力なのです。日本の安全はアメリカのご機嫌をとることで護られるのです。」

鳩山「すると、何かね、日本はアメリカの属国だと・・・」

お取巻「おお!ようやく日本の総理らしくなってきましたね。アメリカに逆らおうとした田中角栄がどうなったか、アメリカに貢ぐはずの金から1千億ドルもIMFへ融資を約束した中川元財務大臣がどんな死に方をしたか。最近では「第7艦隊がいれば十分」と発言した小沢がどんな目にあっているか。ここにいろいろ秘密資料がありますが、ごらんになりますか。密約なんかよりずっと面白いですよ。」

鳩山「ううむ、確かに日本の首都の周りにもアメリカ軍基地がごろごろある。アメリカの軍事戦略には間違っても逆らってはいけない、もし逆らえばその銃口がこちらを向く、それが日本の安全保障の最大の危機というわけだ。最大の軍事的脅威は実はアメリカそのものだということだな。しかし、なんかなんだよな。」

お取巻「さすが総理、その御賢察には恐れ入ります。ですから間違っても国外県外なんておっしゃってはいけません。騒いでいるのは沖縄県民だけ、辺野古の海に杭うちすれば知事の同意も必要ありません。いつもどおり札束でほっぺたひっぱたけば奴らは黙ります。大部分の日本人は、どれだけ在日米軍や自衛隊に金を注ぎ込んで福祉や医療を削ってもおとなしく平和に安全に暮らします。耐えられずに毎年3万人くらいは自殺しますがこれは必要な犠牲、われわれエスタブリッシュメントの面々も利権のおこぼれにあずかり平和に安全に暮らせます。それでいいじゃないですか総理。」

鳩山「そうだなあ、ま、いいかっ。」

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