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2010年6月10日 (木)

奇兵隊内閣?疲弊耐内閣ではないのか?菅さん いわんこっちゃ無い 秒殺 荒井事務所問題

63日のエントリー「鳩山氏辞任、小沢氏辞任。辺野古移設閣議決定は覆せるか」で僕は

「憲法が規定する民主主義を破壊する」という観点で、問題となる三点を挙げておいた。

1.普天間基地の辺野古移設についての閣議決定=行政府の外交案件に対して、国会のチェック、コントロール機能が封殺された。=官僚組織による内閣コントロールの浸透

2.民主党議員に対する警察、検察官僚の直接攻撃

3.ジャーナリズムの原則を全く喪失したマスコミの報道姿勢

1.について

菅総理は普天間基地の辺野古移設閣議決定を覆す気などさらさら無いようだ。とっとと官僚の軍門にくだり、華やかな総理大臣生活を満喫したいのだろう。岡田、北沢、前原が残留した時点でこの内閣の姿勢がはっきりした。国会のチェック、コントロール機能はますます劣化の一途をたどるだろう。

2.について

菅総理は自ら率先して小沢氏に対する検察官僚の直接攻撃を「政治と金」という曖昧な問題に矮小化した。

小沢氏の影響力排除をアピールし、マスコミ及びマスコミを鵜呑みにする有権者に媚へつらう姿は醜い。

その山車に使われたのが事業仕分けでマスコミに顔を売った枝野氏、蓮舫氏だ。そもそも事業仕分けには法的拘束力は無い。実際に削減するかどうかは官僚に任されている。国家予算の編成という大元には何の関係もない枝葉末節のいじましい経費削減だ。それがさも革命的なもののように喧伝され、まるでこの国の財政構造が変革されるという幻惑と、役人をつるし上げる隠微な喜びとを人々に与え大喝采を受けただけだ。まともな感覚を持っている人達はとっくのとうにその欺瞞性に吐き気を催していた。こんな枝葉末節の透明性より、鳩山前総理が抑止力の内容についての説明を、機密を盾に拒んだ不透明性のほうがよほど大きな問題だろう。選挙対策としてもあまりにあざとく惨めなやり方だ。

「政治と金」の問題の本質は検察権力の恣意的な行使により民主主義の根幹が破壊されるという問題である。

郷原氏などが繰り返して指摘しているように、政治資金規正法に基づく刑罰適用の要件の曖昧さ、それにつけ込む検察の恣意的な解釈、僕が527日のエントリーで述べたような、検察審査会に存在する構造的な欠陥により民主主義の根幹が破壊されるという問題である。

その根本を隠蔽し、人気取りに利用し、なおかつ人権派を気取り、刑事司法による最も苛烈な人権侵害には目もくれず、時効廃止の実績しか残せなかった千葉氏を法務大臣に残留させたつけは大きいだろう。

と思っていたら、あっという間にそのつけが回ってきた。荒井大臣の事務所費問題だ。どんなに問題が無いと主張しても、検察の捜査及び怪しげな市民団体の刑事告発の恣意性に、荒井国家戦略担当大臣はすでに絡めとられたということだ。荒井大臣が官僚の言うなりになるのならこの問題は立ち消え、反抗するようなら捜査権発動、どっちに転んでも官僚どもは大笑いという構造だ。本当にうんざりする。民主党の自業自得と突き放しても良いのだが、ことは、この国の民主主義という根幹に関る問題だ。今後の展開に憂慮が深まる。

そして、この内閣には消費税増税という最悪の要素が新たに加わった。

「きまぐれな日々」kojitakenさんが何度も指摘し、「菅首相は「金持ち増税」を打ち出して嘘つきのマスコミと戦え」でも述べているとおり、

引用はじめ

「政府税調専門家委員会の委員長を務める神野直彦教授らの考え方は、まず所得税や法人税の課税範囲を拡大し、さらには所得税の累進制を強化するなどして税収を増やすべき、というものだ。ひらたく言えば、まず富裕層に対する所得税の増税を行え、ということである。そして、もし日本が「小さな政府」を目指すなら、消費税を含む間接税の増税は抑えるべきだし、そうではなくて社会保障を充実させた「サービスの大きな政府」を目指す場合、直接税による税収では不足が生じるなら、その時初めて消費税増税も検討する必要が生じる。そういう道筋で議論がなされている。」

引用終わり

というのが本来の議論の道筋だった。

しかし、玄葉氏の入閣、政調会長兼任でこの方向性もかなり危うくなったというのが現状だ。消費税を公約に掲げることに意欲を燃やしている玄葉大臣が政調会長を兼務することで民主党内のまともな議論を菅総理自身が封殺しようとしている。

自民党政調のように官僚の掌上で利権の調整機関となりはて、消費税で巻き上げた金の分捕りあい機関にならないことを心より祈ることにしよう。

そして、このような布陣に勢いづいた閣僚達の発言がテレビを通して垂れ流される。

野田財務大臣はすっかり忘れているのか、忘れた振りをしているのか、昨日ニュースで「鳩山総理が任期中に消費税は増税しないと言っていたのは重い」などとほざいていたが、「鳩山首相、消費税「4年間上げない」」(asahi.com2010215日)と言っていたのではないのか。よくもぬけぬけとあんなウソをつけるものだ。それに比べれば前原大臣はまだかわいい。堂々と「法人税減税と消費税増税をセットで」などと嘯いていた。

おまけに「辻元清美が消費税増税容認論を言い始めた」そうである。(世に倦む日日財政赤字の原因を官僚から国民の責任にスリカエた菅直人の詭弁」より)

辻元氏については61日のエントリー「辻元清美の号泣と路上生活者の涙」で、議員が閣内に入るとどれほど容易く官僚に取り込まれ、底辺の生活感覚と乖離してゆくかを示す象徴として取り上げた。

その辻元氏は週間金曜日64日号P26「辻元清美の永田町航海記」でさんざん辺野古移設への言い訳を並べ立てた後「私は政権にいながら辺野古移設のおろかな案をとめられなかった責任を自覚しつつ、次のステージの闘いへ。」と結んでいる。

ほんっとにいいご身分だよな、としか言いようが無い。こっちはずーっとおんなじ、どん底のステージで闘っているのだ。僕の直感では、このどん底へこぼれ落ちる人々はどんどん増えているのだ。

議員も大臣も一度ハローワークや生活保護支給日の役所窓口へ行ってみたらよい。どれほど日本が壊れているか実感できるだろう。

そしてこれからはなんの批判精神もなく、メディアは事務所費問題だの消費税増税だの目先のことを垂れ流し愚民化洗脳を続けてゆくのだろう。

愚民化を喜んで受け入れる有権者に対しては以下のブログが鋭く迫っている。

Nothing Ventured, Nothing Gained 「菅直人内閣の顔ぶれと支持率上昇から見える『動物農場』」より引用

「『動物農場』の本質にあるのは、無批判に権力者を信じて、衆愚に陥ることの怖さだと私は思います。そして、問題点をいち早く見抜いていたロバのベンジャミンが黙ってしまったことにも、不幸な結果に拍車をかけたと解釈しています。

今、我々の目の前には、各社が連日報じる緊急世論調査で、一瞬にして、民主党政権の支持率が回復しているという事実が存在します。

しかし、民主党政権がこの数日の間に何をしたでしょうか。

権力者が変わっただけで、普天間の問題を解決したわけでもなければ、企業・団体献金禁止法案を成立させたわけでも、官房機密費の透明化を実現したわけでもありません。

にもかかわらず、権力者の顔が変わっただけで、それを無批判に喜ぶ有権者の姿は、オーウェルの描いた『動物農場』の世界で、無批判に豚のナポレオンを支持した動物たちに見えて仕方ありません。」

引用終わり

辻元氏のような不満分子を抱えながらも社民党の福島党首のみが筋を通している。

このままゆくと民主党が過半数を取っても地獄、過半数を割れば自民党から離脱した有象無象との連立を模索して過半数を維持するだろう。

社民党には現在の地位の優位性、社民党と、田中康夫や一部民主党議員が造反すれば今国会での審議を立ち往生させることができる、という優位性を十分に利用し、民主党の正気を取りもどす、現実的で効果的な国会内での権力闘争にまい進すべきだろう。そして選挙では議席を増やしキャスティングボードを握るべく最善の努力を尽くして欲しい。僕は、そのために有権者としてできる範囲で現実の行動を行ってゆく。

今回の組閣でとても良かったこと、それは今度の参議院選ではなんの迷いも無く社民党に投票できるということだ。

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