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2010年6月 3日 (木)

鳩山氏辞任、小沢氏辞任。辺野古移設閣議決定は覆せるか

鳩山総理、小沢幹事長の辞任が決まった。

民主党内では様々な思惑で権力闘争が激化するだろう。野党は批判を強めるだろう。

マスコミはその権力闘争や野党の言動を面白おかしく伝え、そして誰が総理になるにしても辺野古問題は決着済み、もしくは日本の安全保障のために辺野古移設閣議決定維持を覆すことはまかりならん、というトーンでメッセージを流し情報操作をするだろう。

民主党の代表、総理が誰になろうとそれは民主党自身が決める問題である。自民、公明それに連なる有象無象の難癖などどうでも良い。

僕が注目するのは、これまでの経緯の中で明らかとなった、憲法が規定する民主主義を破壊するという観点で問題となる以下の三点である。

1.普天間基地の辺野古移設についての閣議決定=行政府の外交案件に対して、国会のチェック、コントロールが封殺された。=官僚組織による内閣コントロールの浸透

2.民主党議員に対する警察、検察官僚の直接攻撃

3.ジャーナリズムの原則を全く喪失したマスコミの報道姿勢

1.について重要なのは普天間の辺野古移設の閣議決定を次期内閣が覆せるかどうかだ。それに社民党がどのように影響力を発揮できるのかだ。それによって官僚による外交案件に対する国会のコントロール封殺を破ることができるかということだ。マスコミにこの観点での報道を期待することができない以上、このことは何度でも強調してゆきたいと思う。

それでは、なぜ普天間の辺野古移設が覆されなければならないのか。今日はもうひとつの視点を提供したい。

 

そもそも、「日本の安全保障」のために、「抑止力」のために広大な土地を提供し、あまつさえ「思いやり予算」で金まで出してやっているアメリカという国はどういう国なのか。

 本当に自由と民主主義の国なのか。

日本はどういう国のための兵站機能を担っているのかということである。

その答えがDVD「テロリストは誰?」に描かれている。アメリカの正体が余すところ無く暴露されている。

 このDVD10本のドキュメンタリー映画を2時間に編纂したものである。

「アメリカの最大の問題は、海外で米軍が本当は何をしているかをアメリカ人自身が知らされていないことにつきる。」この問題意識のもとにこのDVDは編纂された。

 米軍基地を抱える日本に置き換えれば

「日本の最大の問題は、在日米軍基地から出撃した米軍が海外で本当は何をしているかを日本人自身が知らされていないことにつきる。」ということだ。「日本の安全保障」「抑止力」という言い訳のもとに、在日米軍が出撃先でどんな暴虐をしているのか、それをうかがい知ることのできるDVDだ。日本がその兵站機能を担わされて、在日米軍の何に加担しているかを示すDVDだ。これは、国民の平和的生存権を規定した憲法9条に明確に反する状態だ。だから、戦争体験の深い悲しみを共有する沖縄県民が、海外へ出撃する米軍の基地を望まないのは当たり前のことである。

 沖縄県民の怒りと悲しみには、①何故我々だけが重い負担を負わなければならないのかという差別に対する怒りと、②第二次世界大戦の激戦地となり深い傷を負った沖縄の民が、何故海外で戦闘行為をする米軍に加担しなければならないのかという悲しみ2つが絡み合っていると思う。この②の悲しみを無視して沖縄の基地問題が解決するわけがない。単なる負担軽減だけでは全然足りないのである。

このDVDが発売されてすでに6年が経過した。その間にアメリカではオバマが大統領となりアフガニスタンでの戦乱を拡大しながら、ぬけぬけと「核兵器を無くし、安心して戦争のできる世界にしましょう」とのたまい、ノーベル平和賞を受賞し賞賛をあびている。

アメリカの戦争中毒は何も変わってはいない。

 DVDの理解を深めるために編纂された「テロリストは誰?ガイドブック」から引用しよう。

第三章       影の政府:憲法の危機

「全てのルールの基礎となる我々の憲法を書いた者たちは、権力が制限・監視されるように配慮した。政府のどの部署もどの人物も、たとえ大統領であっても、守るべき法律を自分勝手に選んではならない。」P23

「影の政府は、合法的な政府機関の外で活動する秘密ネットワークで、官僚、スパイ、傭兵、元将軍、暴利をむさぼる者、過激な愛国者たちがそれぞれの思惑で複雑に絡み合っている。歴代大統領は、議会や国民の支持をえられないとき彼らの力を借りてきた。それはまさに憲法の草案者たちが恐れていたノーチェックの権力だ。」P12

「テロリストは誰?」に込めた私の思い きくち ゆみ

「アメリカと一緒に軍事行動をするということが、どういうことなのか、この映画を観て考えて欲しいと思ったのです。」P107

「沖縄で訓練した海兵隊がファルージャに無差別攻撃をし、2004年の4月だけで1400人も殺しました。そのほとんどが女性とこどもでした。」

「私は日本の政治家全員この作品を観てもらい、「こんなアメリカと一緒に軍事行動をする覚悟が本当にできているのですか」と問いたいのです。「それが日本にとって、私たちにとって、何の益があるのですか」とも。」P108

 現在、北朝鮮と韓国との確執が取りざたされている。このような状況に対応するためにも、日米同盟は重要だとヒラリー・クリントンは言う。しかし、考えてみて欲しい。アメリカがこのDVDにあるような暴虐を世界で繰り返してきたことを考えると、米軍基地があること自体が多大なリスク要因になる可能性がある。戦争中毒国家アメリカが朝鮮半島での動乱を画策し、紛争が発生した場合、北朝鮮にとっての重要攻略拠点は日本にある在日米軍基地となる可能性は高いのではないか。そうであるならば、「日本の安全保障」についてももっともっと真剣に検証されるべきではないのか。そんな視点をこのDVDは与えてくれる。

このDVDは通販でしか買えない。アマゾンではガイドブックのみ販売しているようだ。

通販はGlobal Peace Campaign Store が扱っている。

 また、「戦争中毒―アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由 」もアメリカの正体についての理解を深めてくれる。一応コミックだが内容は豊富で平易である。

 もう一つ最近出版された「アメリカン・ドリームという悪夢―建国神話の偽善と二つの原罪 」藤永 茂著を紹介しておこう。 

藤永 茂氏のブログ 「私の闇の奥」から引用させていただく。

「アメリカ合州国史を学び直す」 

「今の、そして近未来の日本にとって最大の問題は「アメリカをどう考えるか」ということです。それに較べれば、鳩山総理大臣が嘘をついたかどうかなどはどうでもよい問題です。アメリカについての適切な判断を下すためには、アメリカの本当の姿を良く見極めなければなりませが、そのためには、アメリカ合州国の歴史についての私たちの知識は余りにも貧しく、そして誤っていることが多すぎます。」

「アメリカン・ドリームという悪夢」からは以下を引用しておこう。

「二十一世紀初頭の現時点で、我々一般の日本人がアメリカという国の政治形態の実体をイメージする場合、まず、「アメリカ合州国は民主主義国家ではない」という認識から出発すると万事がはっきりする。」P225

再度繰り返す。最も重要な点は普天間の辺野古移設の閣議決定を次期内閣が覆せるかどうかだ。

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